全国に「縁側」のような場所をつくりたい
第2回リノベーション未来会議によせて
私の実家は、平成元年頃父が家を建て変え、平成23年に兄家族が母と暮らす2世帯住宅へとフルリノベーションされました。
その設計と現場管理を私が担当し、その過程で兄夫婦や母と、今まで話すことがなかった様々な話をする機会ができ、
12畳の和室と縁側を改修するか残すかを家族で真剣に考え、最終的に残すことに決めました。
今思うと、この和室と縁側が私たち家族をつなぐ大切な場所となっていると感じています。
私たちが目指すのは、実家問題・空き家問題を解決することを通して、縁側のようなほっとできる安心できる場所を日本中に広げることです。
そのための道のりや答えは一つではありません。
しかし、どちらでも「実家問題」を「社会課題」として家族、地域でつながり取り組むことで、
地域の害となりうる可能性のある空き家を、ほっとできる縁側のような場所に変えることができるかもしれません。
そんな、「かもしれない…」のはじまりが、第2回リノベーション未来会議です。
ぜひ、親子で一緒にこのプロジェクトに参加してください。
あなたの想いや、考えを聞かせてください。
ほんの小さなきっかけでも、ちょっとした出会いでも、大きなことでなくて構いません。
あなたの家族が少しでも幸せになる小さな糸口が、見つかれば嬉しいです。
2024年8月
リノベーションコーディネーター協会
理事長 瀧澤佐江子